トリしらべぇ。

いろんなところにアンテナを張って、情報の風をキャッチします。

vol.86 ハジメテノコーシー

どーもこんにちは。

 

先ずはコーヒーを「飲むようになった」きっかけについて書いてみようと思います。

 

一番初めはネスカフェゴールドブレンド、もちろん苦いのでミルクと砂糖たっぷりのカフェオレです。

 

ちょうど寒い時期なんかにぴったりで、小学校5年生くらいからちょくちょく作っては飲んでいました。

 

そんな小学校5年生くらいから僕はとある個人塾に通っていました。

 

その個人塾は教室に卓球台はあったり、左右にはあらゆる本があったり、ちょっと変わった場所でした。「自然を感じられるように」とのことで、夏は熱く、冬は寒い自習室がありました。

 

ある日、その自習室で「これを飲んでみよ」とその場にいた生徒に先生がコーヒーを飲ませてくれました。ちなみに「大分弁で飲んでみなよ」くらいのニュアンスです。

 

それが「豆を挽いて淹れてくれた」コーヒーを飲む初めての体験です。

 

「ウマイやろ」とニヤッと笑って自宅スペースにある手引きの黒くて重い鉄製のミルを披露してくれました。豆はスタバのスマトラの深煎り。

 

季節は10月、夕方から夜にかけて寒くなってくる秋の頃。

 

初めての黒くて苦いコーヒーだったわけですが、それから家でUCCの粉を買ってきて家で淹れて飲むという体験をしました。

 

もっとも相変わらず砂糖たっぷりでしたけど。

 

それでも慣れてない身体にはカフェインの効果はバツグンで、作用を持て余していました。

 

いつまで経っても飲み慣れない、不思議な飲み物

 

いつも飲む度にパッと開ける瞬間があります。

vol.85 T・C・F!(U・S・A!のノリで)

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文字からしイカしてるぅ!



どーも、こんにちは。

 

過日、と言っても3ヶ月くらい前なんですが、

Tokyo Coffee Festival(略してTCF)2019に行きました。

 

こちらも以前から行きたかったものの日程がずーっと合わず、グヌヌ…となっていたところをようやっと行けた、という感じです。

 

 窓口でワックワックしながら並んで、ブツ(コーヒー)と交換するコインをチェンジマネーします、これが僕らの今日のライフです。

 

オーガニックな露天商などが並ぶ通りを抜けると、どこかからイカした音楽がビートを刻んで聞こえてきます。なので導かれるままに進むと…

 

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イカしたD.J

身体に響くウーハ―

 

そう、これこそがT・C・F!(以下略

 

ビームス夫妻と出会った時のレントンのように、段々とレイヴを感じ始めたら、あなたもフェスのメンバーだYo!(違

 

今、お前にとって何かオカシかったか?(by チャールズ)

 

さて、それはさておき本当に多くのお店が出店しています。

 

初めのライフから悩みに悩んで「ココに決めた!」も良し。

 

 

僕はこの日、先ずはHORIZON LABOさんとこのコーヒーを飲みに行きました。

ネルで淹れてました、ユニフォームもカッコよき

 

次はTIN MANさん、オーストラリアからの出店です、さすがOZ。今回はメルボルン特集ということで目玉の一つになっていましたのでこれは行くしか!

 

 

そして台湾からのINSTILさん、爽やかな笑顔とユニフォーム

 

肝心のコーヒーがイカしているのはもちろんのこと、それぞれのお店のカラーもあって楽しいことこの上なし。

 

とまぁ、調子に乗って片っ端からコーヒーを飲んでしまい、これじゃあライフが足んないよ!となってしまいました。

 

ご心配なく

 

コンティニューできます。 

 

というわけで、エネルギーを再チャージ

 

続いてソーシャルグッドロースターさんとこでゲイシャをジュルル

 

さらに二坪喫茶アベコーヒーさんとこでブレンドをコクコク

 

レモンケーキのシュウヘイおにーさんとさかい珈琲さんとこのおねーさんも来てたのでペコリとご挨拶してケーキをモグモグ

 

ほんでもってLIGHT UPさんとこのベトナムスペシャルティをズゾゾー

 

うーん至福…

 

そうそうイカしたフードも忘れてはなりません。

僕がこの日目に留まったのはこちら

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具がハミ出してるからハミッシュ(嘘です)

 

あー店名がハレってる…DEENEY'Sさんです。

甘くじょっぱくて異国の味、ぜひ食べてほしいです。

 

この日はLIGHT UPさんと海の向こうコーヒーさんのトークイベントがあってですね、遠くから拝見していたらベトナムやイエメンのコーヒー生産者の方々を交えてイカしたトークを繰り広げていて良いなーと思ってました。

 

個人的にイエメンの方はAPU出身と知り、別府は良い人が来て良かったなーと思いつつ、地元のじーさまに銭湯に水入れるなって怒られて嫌になってませんようにと祈りました。

 

あんなあちーでよう入れんけんなー

[豊後語族ダイブン語:あのように熱い(銭湯)なので満足に入れないですからね、の意]

 

 

そんなこんなでイカしたコーヒーフェス、みなさんも体験するのはイカがでしょーか。

 

今日はこの辺で。

vol.84 「居るつら、レンタルさん、中動態、私はなにも悪くない」

どーもこんにちは。

 

備忘録的に読書記録載せときます。

東畑開人著『居るのはつらいよ ケアとセラピーの覚書』(医学書院)

東畑開人著『野の医者は笑う 心の治療とは何か?』(誠信書房

レンタルなんもしない人著『レンタルなんもしない人のなんもしなかった話』(晶文社

國分功一郎著『中動態の世界 意志と責任の考古学』(医学書院)

小林エリコ著『わたしはなにも悪くない』(晶文社

 

twitterで流れてくるタイムラインをぼんやり眺めている時に『居るのはつらいよ』(以下略:イルツラ)の紹介を知ったのを皮切りに、以上の順で読み進めました。

 

「イルツラ」は沖縄の精神科デイケア臨床心理士として働くことになった筆者が日々を物語的に綴りつつ、「ケアとは何か」「セラピーとは何か」書いています。時折引用される社会学や哲学、心理学などの書籍から考えるヒントを紡ぎ出し、そこで起きていることを分かりやすく書いている本でした。またここで書かれていることは精神科のデイケアやそれ以外の福祉関係だけでなく、けっこういろんなところ、それこそ日常的に僕らが体験していることにも関係してくる「ただ、居る、だけ」にまつわることなので、読みながら自身の体験と照らし合わせることがしやすいです。

 

その後の著者の活動が気になって『野の医者は笑う』を読みました。ヒーラーやスピリチュアルといった「怪しい」世界に入っていきます。著者が次第に「ヒーリング中毒」になりながら次々と癒しの世界を体験する様子を著者自身が解説しながら、俯瞰的に癒しの世界が時代や文化、マーケティング的な発想などの影響を受けながら姿かたちを変えている様子を説明し、体験と知識をリンクさせています。独特のユーモアとテンションで語られるその内容にページをめくるのが止められない「続きが気になって仕方がない」気分にさせられます。

 

レンタルなんもしない人は、東畑さんと対談イベントをやったということを知って、どんなことやった人なんだろ?ということで読みました。淡々と書いてある利用者の利用に至る経緯や何もしない人の感想を読んでいると、いろんな事情や背景があるんだなーというのが分かります。また利用にあたっては何もしない人が依頼を引き受けるか判断するし、SNSを通しての活動なので「問題化」もあったりで、まとめサイトで出来事は分かるので、その辺も参照してみると良いかと思います。

 

國分さんの『中動態の世界』は、「イルツラ」同様、「シリーズ ケアをひらく」の中の1冊なのですが、哲学や言語学の話が出てきます。「中動態」がどのように「ケア」に関わってくるのかは「イルツラ」などの文中に出てくるし、他にも色んな読み物にも関連したものがあるでしょうから、参照してから読むのが良いかと思います。僕は「イルツラ」を読んだ後、そのまま分からないなりに読みました。なので内容云々というよりぼんやり感想になってしまいます。何となくジェットコースター的に進んだ感じでした。言語の歴史の中で繰り返し繰り返し、石の隙間を通って出てくる水のように、あるいは細胞間から染み出てくる浸出液のように「中動態」と呼ばれる概念が出てくるようでした。

 

なんで読んだんだろう?

「する/される(能動/受動)」や、「意志」といった言葉では表現しきれない何かを、語るための言葉を探すため?うーん気になる。

文法の記述を読んでいる時に、通っていた英語塾の先生が何度も何度も細かく細かく分解して説明していた講義の内容を思い出しながら読んでいました。分からなかったことがたくさんあるので、何度も読むことになりそうです。

中動態的文法で言うと「私はコーヒーが好きだ」が「私にコーヒーが好きということが(私に)生じる」とかですかね??何となくしっくりくるような気もします。

 

最後、小林エリコさんの「わたしはなにも悪くない」です。様々な苦労の末、自殺未遂をして精神病院の閉鎖病棟に入院した当事者が過去を振り返り、どのようにサバイブして来たのか、その時の様子を書いています。「社会の周辺に追いやられている人たちの現状は昔とあまりかわっていない」という言葉には社会に対して暗澹としてしまうが、それでも著者の「私はやっと人生の問いに答えることができた」という言葉には、その言葉が持つほのかな温かみを感じます。

 

今日はこの辺で。

vol.83 手網焙煎


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どーもこんにちは。

 

ここ最近は手網で焙煎しています。

 

おさらいも兼ねているんですが、これまで気付けていなかったことがあるんではないかなーと考えての手網です、はい。

 

使った豆はブラジル サントスNo.2-19。

 

プレミアムコーヒーと呼ばれており、ブラジルの輸出規格でNo.1は存在しないです。

 

豆を洗って、網に入れたら、あとはひたすらシャカシャカ振ります。

 

こうして書くと単純ですが、お好みの焙煎に至るまで、ネットや書籍や人に話を聞くといくつか工程に違いがあることが分かります。

 

水で洗うこともあれば、ぬるめのお湯で薄皮がはがれやすいようにすることもあります。今はぬるめのお湯を使っています。

 

火力もコンロや炭火、焚火でまちまちでしょう。僕は家庭用二口コンロの火の大きいを中火くらいでやってます。

 

網で焙煎するとなると当然チャフも飛ぶのでアルミホイールであらかじめコンロの周りを覆ったり、焙煎後に拭き取ったり。これも今はアルミホイールを使っていますが、多少は落ちるので拭きます。

 

火からの距離も焙煎中、変える、あるいは変わったりします。

僕はおおよそコンロから15cmくらいを目安にしています。ちょっと変化が早いかなと思えば火から気持ち遠ざけたり、中はそんなに変わってないかもと変えずにやったり。

 

ハゼの音を聞きながら焙煎の具合を見て、出すタイミングを計ります。

 

時間でいうと10分少々ですかね。中煎り~中深煎りくらいになります。

手網なので比較的ムラが少ないこともあれば、目で見て焙煎度が豆ごとに違うこともあります。

 

豆の変化や火の回り具合、ハゼの音、その日の室温、振り方、色んなことが少しずつ影響します。

 

焙煎している最中はあまり細かく考えずに、流れにまかせてます。

 

そうやっているうちに出来上がったものを冷まして、ドリップすると最終的にそれが一杯のコーヒーになります。

vol.82 香りの音 その3

どーもこんにちは。

 

前回試みに作った表を見ていて、どーも何か引っかかるなぁと考えていたのですが、ランニングしていたら「これだ!」というものが出てきたので書き残しておきます。

 

そもそも、香水の「香階」は「香りの要素」を言葉で表現したものを、音階に変換するという工程を経ています。

 

なので、国別じゃあちょっと分かりにくいのかもしれないですね。

Oh No だズラ!

 

ということで、コーヒーのフレーバーホイールを参考にしてみます。

 

先ず大別すると以下のようなものがあります。

 

甘味

ナッツ・ココア

香辛料

焼き

その他

野菜

酸味・発酵

フルーツ

 

これが円状で表示されたものなので花→甘味へと続いています。

この内、「その他」には(ゴム)(ソルティ)といったネガティブとされる表現があります。

「焼き」にも(焦げ臭)(タバコ)といった食品にそぐわない表現があります、「シリアル」などの(穀物)や(モルツ)などもあまり良い表現では使われていないような。

 

他にも「酸味・発酵」の中には(ワイン)(ウィスキー)といったポジティブとされる表現や、(発酵)や(熟しすぎ)といったネガティブとされる表現が混ざったものもあります。

 

「野菜」の項目も微妙で、(干し草のような)が香水なら良いのかもしれないんですが、コーヒーだとどうなんでしょうね…。生野菜(ハーブ、サラダ)もコーヒーとして良いのか。

 

段々雲行きが怪しくなってきましたね。

 

とはいえ、フレーバーホイールを眺めてみると(チョコレート)のとなりにいきなり(ローズ)が来る、なんていうことはないので、隣り合うものは似た傾向を持つんだなくらいは分かります。

 

なので、試しにポジティブだと分かりやすい表現を拾っていってそこからザックリと音符に当てはめていってみます。

 

色々と未知な領域なので、試しにローズをド(ドレミの歌のド)に置き換えてみました。なので、それより低い音から表すと…

 

レ……アニス

ミ……ナツメグ

ファ…シナモン

ソ……クローブ

ラ……ピーナッツ

シ……ヘーゼルナッツ

 

ド……アーモンド

レ……チョコレート

ミ……ダークチョコレート

ファ…シロップ

ソ……メープルシロップ

ラ……カラメリゼ

シ……カモミール

 

ド……ローズ

レ……ジャスミン

ミ……ブラックベリー

ファ…ラズベリー

ソ……ブルーベリー

ラ……ストロベリー

シ……レーズン

ド……プルーン

 

レ……ココナッツ

ミ……チェリー

ファ…ザクロ

ソ……パイナップル

ラ……グレープ

シ……アップル

ド……ピーチ

 

レ……ペアー

ミ……グレープフルーツ

ファ…オレンジ

ソ……レモン

ラ……ライム

 

シ……ワイン

ド……ウィスキー

 

と、ここまで書き進めてきて、ふと思うんです。

細かいなー…と。

 

もっと手前の段階じゃないと分かりにくい気がします。

 

ここで、思い切って分類をザックリ10種類にまとめた物を作ることにしました。

 

シ……スパイス

ド……ナッツ

レ……チョコ

ミ……ブラウンシュガー(ハニー)

ファ…バニラ

ソ……フローラル

ラ……ベリー

シ……アップル

ド……オレンジ

レ……ワイン/ウィスキー

 

これくらいなら、把握しやすくはなります。

あとは実際にどんな音がするのか、実際のコーヒーで表現されているものを調べ、比較して音を出していくんですが、その辺はまた今度にします。

 

今日はこの辺で。

 

 

vol.81 香りの音 その2

どーもこんにちは。

 

前回から引き続き、香りの音の話です。

 

考えてるうちに面白くなったので、コーヒーの香階、名付けて「珈階」を作ってみました。

 

ちなみに香水の香階は43種類くらいありますが、今回は実験的なものなので8種類しか作っていません。

 

ド……ブラジル

レ……グァテマラ

ミ……ニカラグア

ファ…エルサルバドル

ソ……コロンビア

ラ……コスタリカ

シ……キリマンジャロ

ド……エチオピア

 

妙に中南米に偏っていますが、僕の好みととりあえずの仮定で当てはめているのでご了承ください。インドネシアやインド、ケニアブルンジ、ハワイとか色々入れたかったんですけど、徐々に考えて増やしていきます。

 

というか国だけじゃなくて、品種の違いもあるんですが、それもまた今度にします。

難しいこと考えんと、先ずはできそうなものからとっとと作りました。

 

一応、細かいことを言うと、今回は全てウォッシュド、中煎りを想定してます。

あ、単純に炒り具合で音程を変えるのは良さそうですね、次回の参考にします。

さすが自分ナイス!

とまぁヘタな自画自賛は置いといて。

 

今回、個人的に特に入れたかったのは「ドミソ」の和音をブラジル・ニカラグア・コロンビアで表現したかったんですよね。単に僕の中では自分の好きなブレンドがこの組み合わせだったんで。

 

ナチュラルは確かに香りも変わったモノが多いのですが、個性が強い分、ブレンドにすると配合率が難しかったので、モノに寄りますが、たぶんこの表より音程高めになる気がする…とかとか。

 

皆さんも自分の好きなものを好きな音に当てはめてみて遊んでください。

パズルみたいで楽しいですよー。

 

それでは今日はこの辺で。

vol.80 香りの音

 

どーもこんにちは。

 

書きたいネタはあったけれどウダウダやってるうちにすっかり春眠暁を覚えず。

今日は本の紹介です。

 

『調香師の手帖(ノート)』 中村祥二 著 朝日文庫

 

この本は香水を作る「調香師」の人が書いた本です。

 

 

コーヒーにも香りがあり、「フレーバーホイール」などで香りの種類を分かりやすくイケてる感じの表にしてたりするんですが、香水の世界ではオシャンな感じで「ノート」という音楽用語を元にした「香調」というものがあるそうです。

 

シトラス・ノート」、「スパイシー・ノート」、「アニマル・ノート」、「フローラル・ノート」などなど、いろんな「香調」があるそうで、コーヒーでも似たキーワードがいくつかあります。

 

さらに作中では「香階」なるものも出てきます。

”十九世紀後半のイギリスの香料研究者として有名なS・ピースが考案した香階がある。彼は一八五五年、自分の経験と研究から、四十六種の天然香料を、自然音階にならって音階のように並べ、著書『香りと芸術』に発表した。”と書かれています。

 

著者の中村さんが、一オクターブ違う香料を、”どのような割合で混ぜ合わせてもよく調和”したり、「和音」の組み合わせでも”香気の調和がとれている”と書かれているあたり、香階はただの雰囲気オシャンではないようです。

 

あまりのエクセレント&エレガントなアイデアに思わず、「オシャンってこういうことやぞ」と言われている気がします。

 

 

さて、この本ではいくつも興味深い話が出てくるのですが、個人的に読んでいて一番グッときたのは、とある「高名なパフューマ―」が”ある種の合成ムスク、ベンゾピラン系の合成ムスクのにおいを、特異的に感じなかった”、というエピソードです。

 

本によると”ムスクといえば、香料の専門家にとっては欠かせないにおい”だそうで、そのにおいを感じることができないにも関わらず、その方の創る香水には入っていたようです。しかも”常に、高級ラインの売り上げの上位にランクされていた”と書かれています。

 

さらに、著者である中村さんはこう書き記しています。

 

”私にはいまだにその謎が解けない。嗅覚だけにとどまらない、何か特別の知覚の才能があったのだろうか。それとも人間には、自分の肉体的欠陥を自覚した上で、その欠陥に注意しつつ創造活動に励めば、欠陥がない人以上にその欠陥を克服できるという素晴らしい能力があるということだろうか。色、味、においに対して多少の欠陥があっても、くよくよする必要はない、とこの文章の初めにも書いた通りなのである。”

 

この本の中で一番印象的な文章です。

そんな感じで香りの世界が気になる方にはぜひ読んでみて欲しい1冊です。

 

 

これを読みながら僕は、「コーヒーもドレミの音階で『ドはブラジル』とかやったら楽しいんじゃないかなー」と妄想まではしてみましたが、残念ながら音楽の素養はなかったです。

 

オシャンへの道のりは長い。

 

 

今日はこの辺で。