トリしらべぇ。

いろんなところにアンテナを張って、情報の風をキャッチします。

vol.30 「tortoise cofee 」

こんにちは。

 

今回は長野に行ってきた時にいただいた豆屋さんをご紹介。

その名も「toroise cofee」さんでございます。

f:id:wondervogel:20170813181726j:plain(お尻がプリチーなロゴデザイン)

 

このトータスブレンド、中深入りほどの焙煎で、フレーバーはチョコレートな印象が強いです、クリームたっぷりのケーキなんて相性抜群ですね。

コーノ式で淹れたものを飲ませていただきましたが、コクがあってまろやかな口当たりが印象深かったです。

 

でもそれだけじゃない。我が家に帰って自分の淹れ方でやっても良き味を出してくれました。

きちんとフローラルな酸味も感じられ、なんともお上品な部分もあるのがさすがブレンド。自分の淹れ方でもコーヒーの持ち味が出ているように感じられると嬉しくなります。

 

次の機会にはロースタ―の人に会いに行こうと思います。

実はまだこちらの焙煎屋の豆で、ブラジルのウォッシュドもあるから楽しみ。

 

地方にも美味しいコーヒー豆屋さんができて嬉しい限りです。

見識を広めるためにもいろんなとこ飛んで回りたいっすねー!

今日はこの辺で。

vol.29コピ・ルアク

こんにちは。

 

f:id:wondervogel:20170807190710j:plain

(ジャコウネコさんがコーヒーの実を食べる様子、猫というか狸っぽい)

 

コピ・ルアクというものがありましてですね。

 

インドネシアでは採れたコーヒーの実をジャコウネコに食べさせて、おなかの中で発酵、その後排泄されたものを採取して加工してコーヒー豆にするという、まぁ平たく言うとう○ちコーヒー(笑)なわけですが、インドネシアスマトラコーヒーの特徴として僕が感じたことは、ちょっと豆っぽいというか、納豆っぽいというか、独特の風味があって面白いんです。

その中でもこのコピ・ルアクというのは以上の手間がかかってるわけで、珍品というかそれなりに希少価値が高いとされてます。

 

で、当然特産品として土産物屋で売られているわけでして、付加価値が非常に高い≒お値段も高い

 

そんなものをお土産物としていただきまして、高い高いとは知っていたのですが、価格を聞いて予想の上をいっていたことに驚愕。

 

現在、国内で買える一般的なカップオブエクセレンスを受賞した豆、例えばゲイシャ種なんかですと100g2000円~3000円くらい?だったと思います。

 

それよりは高かったです(笑)

 

まぁ買った場所が空港のお土産物屋さんコーナーみたいなとこだったらしいので、そういうものなのかな―とも思います。しかもピーベリー

ピーベリーとは、本来なら一つの実に二つの種が取れるものがコーヒーの実なのですが、片方の実が成熟して一つの種のみが大きくなるというもので、全体の10%くらいしかできないこれまた貴重なもの。味は違うという人もいますが、個人的にはピーベリーだから大きく変わるかというよりは、ちょっと違う、という具合です。

 

さてコピル・アク、さすがスマトラコーヒーの特徴があります。

以前も飲んだことはあってネルドリップで淹れてもらったゆえか、もっと豆豆しい印象が強かったのですが、今回はペーパーでやや粗めに挽いてみました。そのせいか味の印象はちょっと紅茶っぽいというかフルーティなコーヒーらしからぬ印象がありました。この印象は使ったドリッパーとそれに伴う淹れ方のせい(お湯が落ちるのが早い)もあるとは思いますが、近年の酸味をうまく活かしたコーヒーにも共通する部分です。やっぱりそれだけ特徴的な味って目立つんですかね。

 

久しぶりに珍しさ満載のコーヒーを飲みました。

 

以下余談。

「価格」という点でパッと思い出したのが、究極の逸品路線を突き詰めた人で、コーヒーハンターの川島良彰さんは有名です。銀座などで「ミカフェート」を経営し、東京大学のコーヒー研究会にも所属する方です。

 

この方のコーヒーはですね、シャンパンボトルにコーヒー豆が詰められていてですね、それも川島さんなりの適した保存の一つらしいです。

で、サイトで値段を観たら、100gが約1万円くらいでした、PCの前でブリッジしそうになりました。いつかミカフェート行って飲んでみたいもんです。

 

さすが世界のコーヒーハンター…。

「レアなコーヒー豆をGETだぜ!ブルボン種、君に決めた!」

「みんなもコーヒー、GETじゃぞ?」

 

オーキド博士まで出てきたんで今日はこの辺で。

vol28. YUKIWAのポットを使ってみたよ

感想:「重いっ!」

とこれだけだとネタにならないわ、せっかくの逸品にも申し訳ないこと山の如しなのでもう少しいろいろ書くとですね。

 

最大の特徴はお湯が「真っ直ぐ落ちる」ことです。これってやっぱ改めてすごいことだと思いました。ポットの「つる口」がウマい具合に曲がってないと出来ないし、さらに出口の形も下に傾き過ぎないからドボドボ落ちないのに、けっこう傾けてもまだ真っ直ぐ綺麗に落ちるし、持ち手に厚みがあって握りやすくてグリップの保持もしやすいし、重さが安定感を与えてくれたりと、まさに技術の賜物なわけですよ。実際にこの構造を質の上下はあれど他社製品も取り入れているものが多いのは、それだけ支持される理由があるからなのでしょう。

 

ただし、使いこなせれば、ですが。

 

使う側が慣れていないと、重さゆえの重量感や水流のコントロールもままならないわけで、しかもホントどこまで傾けても真っ直ぐなんですよ!「もうちょっと逸れてもいいんやで…」とか「もっと遠慮気味に出てもいいんやで?」とか、道具とお話してました(笑)。

 

この辺は某ネットショッピングのレビューでもわんさか出てくる感想ですネ。

 

それより重いし大きいけれど、ホーローのペリカンポットの方が僕にはまだ使った回数が多い分、「できそう感」があります。ちなみに祐天寺のキャラウェイさんも前は金属のポットだったのですが、数ヶ月前に行った際にはこのペリカンポットでした、しかもそれでも点滴みたいなポタポタした流れから細い流れまでスムーズにこなしてて、静かに綺麗に淹れてました。カッコよすぎてじぃっと観てしまいました、ハイそこキモイとか言わなーい。

 

余談ですが、一度に淹れる分量が多い繁華街にある系の昔ながらの喫茶店とかだと、もっと大きくて重いもの使うことあります。チョ―重かったですアレ。

僕はなんぼか練習せにゃならんぶきっちょな身ですけんど、質の良し悪しに関わらず、いろんな道具使えたら楽しいなとは思います。

 

あまり気にしないけど、やっぱりいろいろあって楽しい道具のお話、でした。

vol27. コスタリカ礼賛

こんにちは。

 

久しぶりに純粋な豆ネタを。

たまに、今日は疲れた「から」コーヒーを飲んで気分転換をしようってときがあるんです。でもこれってちょっとおかしな気分になります。

 

だって、コーヒーって基本「胃に悪い」っていうのがだいたいのイメージじゃないですか。なんでわざわざ飲みたくなるんだろう?って自分でも思います。

 

で、確かにちょっと胃が重くなるなってものもあります。特に身体が弱ってるとそれだけ感じやすくなる。

 

でも、たまに全く違う質のものを飲むと、眼がカッ!!と見開くんですねぇ~。この体験の記憶があるから欲してたんだな―ってそこでようやく分かるんですよ。

個人的には、コーヒーにおける新たな味覚の体験って「コスタリカの豆」は確実に一つの要素になってます。

 

今回はその中でも逸品、「コスタリカ ラス ラハス農園 ブラックハニー」

 

「ハニー」というのは果肉を剥いたときに、その果肉をわざと残してネバネバした状態でそのまま乾燥させるハニープロセスのことで、「ホワイト・イエロー・ゴールデン・レッド・ブラック」などあって、それぞれ果肉の残り具合での違いなのですが、「ブラック」は80~90%くらい、かなり残しているようです。

 

とまぁ調べると、質の良いものでござろう、なのは分かるのですが、実際に飲む体験をすると「あ~すげぇやー…」ってしばし遠いお空を見上げる気分になってます、まさに恍惚(笑)

 

まだまだ暑い時期が続きますが、皆さんもたまにはお空に昇ったり見上げたりして気分をリフレッシュしてくださいネ。

vol26.「tree&tree(ツリー&ツリー)」さんのイベントでお手伝いしてきました。

こんにちは。

 

 注)日にち的には前回の記事と前後します。

 

去る7月の中旬、地域密着型学童保育「tree&tree本郷真砂(ツリー&ツリー)」さんにて、カフェスタッフ(ホール担当)としてお手伝いしてきました。

 

感謝デーということで、美味しいランチ+デザートにご近所さんの和菓子屋さん「喜久月」さんの水羊羹が食べられるという素敵なイベント。

 

さて、当日は地域の小さなお子様から大人の方まで、本当に本当にたくさんの方が来てくださり、嬉しかったです。

 

あっという間にカフェタイムは終了し、いつもの勉強机を並べ、小学生たちが学校から来て宿題タイム。

 

ちょっとだけ子ども達にご挨拶させてもらって帰りました。

 

いろんな人達がいるという空気感が好きで、そこに自分が存在するということの素朴で確かな実感。

 

そうした感覚が思い出されるひと時となりました。

感謝。

vol25.コーヒー体験

今回は、とある小さいけれど大きなイベントの舞台裏のお話。

 

先週末、「コーヒーを教えてほしい」という連絡が来て、長野県は青木村というところに行ってまいりました。

青木村は上田から8kmほど離れたところにあります。

 

夏のこの時期にしては涼しく、この時期は過ごしやすいところです。

 

さてさて、今回のお相手はなんと8才!ということで、自分なりに思案して、

 

「技術や知識を教えることも大事だけれど、目標を一つずつクリアする達成感や、頑張ったら次の何かに繋がるんだ」という素朴な体験を少しでもしてもらえたら、との想いがありました。

 

子どもにも分かりやすいように伝えるって、教える側からするととても難しい。

 

頭では分かっていても、実践するのはなかなか工夫の連続でした。

先ずはシンプルに一連の流れをいくつかのステップに分けて、その都度、必要最小限のことを「分かりやすく簡単に」伝える。

それができたら好きなシールをひとつ選んでもらう。

全部できてシールが埋まったらプレゼント、という成果式を取り入れることにしました。

 

イベントのサイズ感を意識して、手作り感満載のカードを作りました。

イデアを出して、まとめたら後は目標まで一直線!

この準備の作業が楽しいんですねー。

デザインする、切る、描く、全ての工程に自分が携われて、それが形になることの素朴な大変さや楽しさを、体験できる貴重な時間となりました。

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(写真上と下が今回作ったカードの表と裏です。)

 ちなみに、今回のプレゼントは、使えるもの、ということで小さくて素敵なカップを用意しました。

引き続きその体験を日常レベルでできたら、ということで別の大きなサイズのカードも用意して、何か一つ出来たら残ったシールを張ってもらうことにしました。シールが埋まる楽しさが、うまいことモチベーションになってくれたらいいなと思います。

 

それでは今日はこの辺で。

vol24.コーヒーガッコのセンセ

こんにちは。

 

代官山のメインストリートからちょっと離れた一本道、その落ち着いた街並みの中にあるのは「私立珈琲小学校」です。ちなみに対面奥にはリアル小学校もあります。

 

マスターもとい先生は、元教師の吉田さん。

 

カフェとしてはカフェ&ギャラリーという特徴を備え、LOKOギャラリーさんと建物が地続きになっているので展示アートを観ながらお茶が飲めるというオサレなところ。ふらっと通りかかるキュレーターさんともちょっとしたお話が出来て、アートをより身近に感じることができます 。

 

 そして、コーヒーという軸から観るとサードウェーブ系コーヒーの流れを汲んいます。

ここでおさらい、我らが集合知wikipediaさんを見ますれば、ざっくりこんなことが書いてます。

「コーヒーにおけるサードウェーブとは、コーヒーの生産地への配慮や価値などが注目されるようになり、コーヒーがカップに運ばれるまでのトレーサビリティ、豆の素材や淹れ方などそれぞれの工程にこだわり、消費者がその特性を理解できるように適切な焙煎、抽出がなされているものを示す」ようです。

「大きな特徴としては直輸入、高品質、シングルオリジン(単一農園)、浅炒り、ラテ・アート」などが要素として挙げられることが多く、より大きな括りとしては「スペシャルティの一部ともされて」いるとのこと。

 

さて、センセのコーヒーはどんなもんじゃらほいというと、ブレンドも浅めの炒りのものを楽しめます。浅炒りだと紅茶のようなフルーティなフレーバーが印象的ですが、アイスで頼むとまたフレッシュ感が一段と楽しめるんですねぇ!僕みたいに流行りに疎い人間もこれには参りました、浅炒りのブレンド「アリ」です。

 

想像してみてください、穏やかな昼過ぎにフレーバーの利いたコーヒーに舌鼓を打ちつつアートを鑑賞し、お客さんとの和やかな会話を楽しんでいると、外では子どもが楽しげに小学校からお家に帰る様を…。

 

どうでしょう、たった一杯400円のコーヒーで、こんな豊かな情景が楽しめるんです。

 

さて、それだけでなく、メニューやイベントの出し方一つにしても「学校」の部分にスポットを当てているところは吉田センセならではです。店員さんやイベントで登場される人々を「先生」、イベントを「授業」、メニューを考案するときは「試験」工夫するときは「追試」、新メニューが登場すれば「新入生」、来店スタンプは「出席簿」などなど。至る所にガッコウが隠れていて、思わず「ニヤリ」としてしまいます。

吉田先生の話の巧みさも相まって、そうした魅力に魅かれてくるお客さんはきっと多いはずです。

元教師であるだけにきちんと筋道を立てて、丁寧に教えてくれるだけでなくそれを分かりやすい例えやユーモアも交えて語ってくださるのがのがセンセのスゴイところで、贈り物というお題なら。

「職場の人?僕ならまず考えるのは、すぐになくなるものが良いかな、だって中にはあまり大きなものだと持ちかえるのが大変っていう人もいるじゃない?それと金額、例えばこの前テレビでやってたけど10万円で買い物をしてみるっていうやつ。それに10万円の耳かきが出てきたんだ。10万円でモノスゴイ良いスーツは買えなくても、10万円の耳かきってすごい高価だよね?一体どんな素材を使っているんだろうかとか気にならない?それと同じで1000円のお菓子はたくさんあるけれど、1000円のポテトチップスって食べたことある?中々ないでしょ?そんなちょっとした気の利いたものを同じ金額でも見つけることが出来るんだ、探してみると面白いよ」

とまぁ、こんな風にいかに多くの人に嫌がられないか、いかに多くの人に喜んでもらえるかを考えるということを、センセの視点で語ってくれたりするのです。

そしてトドメの一撃は帰り際にきちんとお店の外まで出て言ってくださる〆の台詞「今日も良い一日を!」

 

この一言でめちゃくちゃホスピタリティ感じました。