トリしらべぇ。

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vol.67 コフンとコーヒー

こんにちは。

 

粗塩を入れたお風呂に浸かっているうちに、ふと浮かんできたことをお話します。粗塩ゴイスー。

 

それは「塩気の多い弁当」に関する思い出でした。

 

僕は大学時代、歴史学専攻だったのですが、日本近現代史のゼミに所属しつつ、科目として日本近世の古文書読解講座や考古学の史料発掘講座なども履修できるようになっていました。で、必須科目としてはどちらか片方を履修すればいいのですが、両方履修する学生もいまして、僕も両方受けていました。

 

今回お話するのは、考古学の史料発掘講座のほうです。

 

両方とも夏期に2週間の合宿があり、発掘の方は群馬県の「山名伊勢崎古墳群」という、これまたシブいところに、考古学専攻のゼミ生とともに発掘調査のお手伝いをしに行くという内容です。ちなみに専攻のゼミ生は1ヶ月同じ現場と、更に冬季に他の現場に発掘調査しに行ってたらしいです。凍った地面をツルハシで割ってたりしたそうな、ヒェ~。

 

さて、2週間という短い期間とはいえ、夏のうだるように暑い日差しの中、トレンチという、水糸で区分けされた地面をエンピシャベルで掘ったりジョレンで掻いたり、猫車を押して掘り進めていくわけです。専攻の男子ゼミ生以外、同年代で力仕事に慣れている学生はほとんどおりません。それでも「発掘」という特殊な環境にあるため、積極的に作業をしていました。特に男子。

 

僕も「これでワイもマスターキートンや!!」とばかりに楽しんでいました。

 

さて、合宿中、宿を提供してくれたのは地元のビジネスホテルです。三食(昼食は弁当)付きだったのですが、その弁当は体を使うことを意識してなのか、揚げ物多め、塩気マシマシ、この食事バランスに血がたぎらずにはおれません。いろんな意味で高血圧・ハイカロリーなガテン弁当を食べて、来る日も来る日も穴掘りをするわけです。

 

そして、合宿中は「休み」の日もあります。皆で地元の博物館に行ったり、温泉に入ったり、ジャガイモのお焼きみたいなものを食べたりもすれば、夜には多少の酒を飲んで寝るみたいな「ホント、ガテンだな!」みたいなこともありました。

 

で、その酒の席で宿のおっちゃんが飲んでいたのが、「赤霧島のコーヒー割」だったんですよね。

 

当時はなんでそんなものをわざわざ作るのだろう?と不思議で仕方ない感じだったのです。でもおっちゃんは「これがうまいんだよぉ~」と、(分かってねぇなぁ)くらいなニュアンスで言っていたのが印象的でした。

 

そして最近になって、お酒好きの中にはコーヒーのお酒割、もといお酒のコーヒー割(あくまでお酒がベース)を好きな人が、けっこうな数いるということが判明したので認識を新たにしました。

 

実際にコーヒーでいくつかお酒を割ってみるとですね、たしかにうまいんです(笑)

リキュール類は分かるし、コーヒーのブランデー割とかウィスキー割とかも分かりやすいところですが、コーヒーのビール割とかも美味しかったんですよね。

 

なんでだろうと思って考えてみると、最近でもほうじ茶ラテとかあるし、代用コーヒーでも麦とかタンポポの根っことかを炒っているものをそう呼んでいるわけで。要するに炒った香ばしさとか苦味とかの要素が、そもそもコーヒーにもあるから合うのかな、と考えてみました。

 

で、お酒も差はあれ、苦味や香りがあるわけで、そうした相性のバランスでお酒とコーヒーがマッチするというのは、けっこう新鮮でした。

 

ちなみに沖縄出身の知り合いは「コーヒー豆を数粒泡盛に入れて漬けておいたものを集まった皆でガブガブ飲んでいた」そうです。さすが過ぎる…。

 

皆さんもコーヒー×お酒、是非一度お試しあれ。

 

ちょっと記憶の解像度が粗いお話でしたね、粗塩だけに。

 

今日はこの辺で。