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vol.70 カッピング体験

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カッピングしてきましたよ写真

こんにちは。

 

ワタル株式会社さんで、コーヒーのカッピング体験セミナーがあったので行ってきました。SCAJの非会員向け、ということで入門編なので、初級の更に入口みたいな簡単な内容でした。

 

普段は、最終的にどのように飲むのか(アイスかホットか、ドリップかプレスか、等)を、考えています。

 

カッピング自体は、生産地や焙煎のコンペなどで「一定の評価をするためのモノサシのひとつ」、というのが僕の認識です。

 

で、評価をするということはスコアを付けねばならず、この点についてどういう評価が「適切か」というのは知りませんでした。今回この点が気になっていたので参加した、という次第です。どうやって点数付けてるんだろ?というわけです。

 

スコアシート内の点数について説明を受けて印象的だったことを挙げていきます。

 

 

フレーバー(風味)などの8項目に対して0~8までスコアがあるのですが、4が普通ということでした。ザックリ言うと、何らかの「お、良いじゃん!」があればこれよりは大きい点(5点とか6点)になっていくということらしいです。

 

各点数には意味があってそれは以下の画像になります。

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0点が厳しすぎやしませんか…。

 

ちょっと過激な表現もありますが、点数付けされる前のいろんな品質の豆をたくさん評価するなら0点とか8点とか付くのでしょうか…? 評価する人のスコアシートのサンプルがもっと観てみたいです。

 

で、一通り説明を受けて、各テーブルに分かれて3つのサンプルをカッピングしてスコアシートを付けてみよう、となりました。焙煎の度合いは全て同じです。

 

風味を捉えるために鼻腔内に噴霧するように口で「ズッ!」と吸うのが良いらしいのですが、僕も含めて、あんまり上手く吸える人はいませんでした。

 

サンプルは初心者用、しかも3つ、ということで分かりやすかったです。というか1つだけ突出して印象の多いサンプルがあり目立ってました。

 

ということで皆のスコアはこんな結果に。

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点数付けるの難しいです。

この内、もっとも評価が難しかったのが3番でした。1番と2番は何らかの特徴があって表現しやすかったのですが、3番は評価の基準になりそうな明確な特徴が他と比べるとあまりなかったからです。それを裏付けるように表現しやすい言葉が、参加者からもあまり出てこない、という感じでした。

 

僕は以下の印象です。

1番、後味がちょっと紙っぽい、チョコ、甘味

2番、いろんな印象がある、赤ワイン、華やかな酸味、後味少し甘い

3番、強いて言うならシトラスかなぁ?分かんね

とか考えながらメモしてました。

 

2番も多くの人がやや控えめな点数を付けてましたが、これは自然かなと思います。公式のオークションでは90点台、この日の講師も88点ということでした。僕は勢いで付けて100点越えちゃいました…難しい。「甘味が少し足りない気がする」という部分で低めにされていた方もいて、あー確かに前面には出てないって感じでしたが、うーむ、うーむ。

 

品種や等級なども以下のように説明されました。

1番は、コマーシャル エルサルバドル

2番は、COE ブルンジ ブルボン

3番は、スペシャルティ コスタリカ・タラス

 

ちなみに2番のコーヒー、クラスト(粉がお湯に浸った状態での香りを嗅ぐ項目)で、僕は(うはw小豆ようかんみたいな香りがするw)って、思ってました。

 

個人的にはこういう表現もあって良いと思いますですよ!

だって、食べたことないのに「トフィープディングみたい」とか言われても分かんないんだもん…。採用されるかどうかはさておいて、自分が経験したものに「紐付ける」というのはすごく大事なプロセスだと考えています。

 

その方が印象に残りやすいし、記憶にもタグ付けしやすいから。

 

今回は体験版なので分かりやすかったですが、品質的に同じようなものや、特徴の掴みにくいものがたくさんあった場合を考えると、評価するのはもっと難航しそうです。

そして最終的に出た点数は、どのようにすり合わせていくんだろう…気になる。

 

ちょっとした何かを逃さずに、印象として的確に捉えるには、もっとトレーニングが必要なんでしょうね。

 

今日はこの辺で。