vol.63 原宿リシュー~見立ての技術(ラテアート)~
こんにちは。
自分、悩みがあってですね。
「オシャレ」足りなくない?って…。
何言ってんだこいつ?とか言わない。
いやね、やっぱ大事じゃないですか?オシャレって。そうした見た目の「綺麗さ」「丁寧さ」が、実は自分にとって一番苦手な部分であることは、以前から常々気になっていたところなんですねーいやはや…。
そして、そうしたオシャレを体現するコーヒーといえば?
なんといってもラテアートなわけです。
以前、実はラテアートに挑戦したんですけどね、やっぱり圧倒的に足りないわけですよ「オシャレ感」、もとい「おしゃれみ」。
そもそもラテアートは、食の体験のなかでも視覚的な効果があって、見た目の華やかさに目を奪われがちなのですが、技術的にみると、フォームドミルクを「いかに丁寧に細やかな泡に仕上げるのか」がすごく重要です。
そして、その細やかさが飲み口のまろやかさや、甘味にも直結するという点において単なる見た目の良さだけに留まらず、味にも影響してくるので、非常に重要な要素だと考えています。ちなみに家庭用のマシンではパワー不足でこの泡をきめ細やかに仕上げるのが、かーなーりムズイです。
泡自体は作れるのですが、すぐへたってしまいます。とてもじゃないけど五分とか耐えられる泡は造れません。
そうした見た目の優雅さと味の上質感の二つをもたらす、合理的かつ美的な飲み物として、今も多くの人を魅了してやまないのがラテアートの持つ魅力なのは皆さんご理解いただけると思います。
そんなわけで、行ってまいりましたおしゃれみの聖地・原宿へ。ここでラテアートをやっているのが、ラテアートカフェ・リシュー(Reissue)さんです。
店内に入ってみると、ちょっとした小物や置物が持つカジュアルな上質感、テーブルも温かみのあるブラウンのウッド・テーブルと、女の子が憧れるカフェの王道です。
そんなところにnotオシャレな男が一人で行くわけです。一瞬「結界」が張ってあるかのように思わず足を止める僕。
しかし、当然そんなものはなく、普通に入れますし、スタッフさんも丁寧な接客をしてくれます。どんだけ緊張してんだ。
ここはですね、普通のラテ・アートだけでなく、なんと好きな「キャラクター」のラテアートを書いてくれるんです。
あ、有名なお店なので画像はグーグル先生にお任せします。いろんなラテアートを見て幸せになってください。
描いてるところを拝見させてもらったんですけど、けっこうスポーティな印象でした、それもそのはずで、フォームドミルクがへたらないうちに描かないといけないという「スピード」と、キチンと描くという「丁寧さ」が求められるのです。
しかも「泡」が素材なので、濃淡を筆圧で表現できません。濃淡や塗り重ねなどを駆使しながら描き分けるわけで、ラテアート独特の感覚が要求されます。
さらにこれだけではありません。極めつけに「3Dラテアート」までやっています。
3Dラテアートは泡を立体的に盛ることで造詣して、ココアなどで模様などを描きこんでいきます。その泡が描いてお客さんに出して写真撮ってても崩れないくらいしっかりきめ細かいんです!何も入れてないミルクだけで作ってるというからおったまげ。
で、みながら思ったんです。
これは「見立ての力」が要求されるんだ、と。
そもそも、人は3次元のものをデフォルメすることで2次元に「落とし込む」ということをやってきたわけですが、たとえばキティちゃんとかのキャラクターを立体化するということは、イメージする力が必要になってきます。空間把握というか立体造形ですかね。
で、恐らく各パーツなんかはある程度パターン化できると思うんですけど、肝心のその元になる「立体的に捉える」イメージの掴み方が大事だなと感じました。
スタッフさんの集中力と描く力には頭が下がりますです。
それだけではありません。丁度オヤツの時間だったので、僕はチョコケーキを頼んだのですが、なめらかで上品な甘さでした。こういったスイーツなどのフードがおいしいのもカフェでは嬉しいポイントですよね。
よーし!これで僕もおしゃれみをゲット!今後のコーヒーにも活かしていきますよー!
さて、ここで私めの家庭用マシンで練習した一品をお見せしましょう!ドン!
道のりは、遠いです…おしゃれみドコいった。
今日はこの辺で。