vol.55 熊野・高野山巡り(その6 湯の峰温泉~高野山~帰宅)
こんにちは。
長々と書いてきた旅行記も今回で終わりです。
夕方、熊野本宮を後にして湯の峰温泉に着きました。
この日泊るのは民宿「あずまや荘」です。
着いてしばらく休んでからお風呂に入って、18時30分には晩ご飯を食べました。
旅館の「あずまや」のお風呂も入れるとのことでしたが、疲れていたため、出歩くことはせず、この日は晩ご飯を食べ終えてとっとと寝てしまいました。
翌日は準備を済ませ、7時30分に朝食、8時29分のバスに間に合わせます。
出る時に民宿の人が、「いつもはこっちの方が大雨で土砂崩れで通行止めが多いのに、今回はこっちが晴れて、普段あまり降らないようなところが大雨になった」
と言っていました。もし雨雲がこっちに逸れていたらと思うと、少し怖くなりました。
バスに乗って目指すは高野山。今回、もし行けたら小辺路ルートも走破したかったですが、連日予定より時間が遅くなっていたので、今回はおとなしく「聖地巡礼バス」で行くことにしました。
バスで五時間、途中、乗り換えや休憩を挟んで、昼の11時55分には高野山の千住院前(東)に着きました。金剛峯寺や大伽藍など、高野山の中心に近いバス停です。
当初は空海の眠る「奥の院」に行ってから歩いて金剛峯寺の方へ向かおうとしていたのですが、時間が押して、メインが観れなくなるのは避けたかったので、一番観たいものから順に回ることにしました。後にこの選択がちょっとしたミラクルを起こすことになります。
金剛峯寺を回った後は、「金堂」で大伽藍などを見て回りました。とにかく建物が多い。
「金堂」を見た後、けっこう良い時間になっていました。ここで「奥の院」は行こうと考えて、千住院前近くのバス停まで戻りました。
バス停まで戻るときに小雨が降り出してきました。バス停近くの軒下で雨宿りしながらバスを待っていると、夫婦とおばあちゃんの家族三人の旅行者から声をかけられました。
夫:「あのー南海鉄道で難波まで帰りますか?」
僕:「はい、帰りますよ」
夫:「良ければ、この株主優待券、今日までしか使えないので、お安くお譲りするので使ってください」
僕:「良いですよ!」
ということで、南海鉄道の株主優待券(カード)を割安でゲットしました(笑)。
難波までは通常だと1,400円くらい?掛かります。旦那さんは半額の700円でと言ったのですが、お釣りのやり取りをするのもせせこましいので、1000円でいただきました。
ちなみにカードにはパンチで使った人数分の穴が開けられていて、あと三人分使えるとのこと。どうやらその家族も大雨の影響で日程がずれ込んでしまい、使えなくなるはずのところに、僕がいた、という話でした。
夫:「帰りに二人組の人でも見つけてください(笑)」
僕「はい(笑)」
時間も遅く、帰る人達とは反対のバスだったので、いないかもなと思いつつ、了承しました。
「奥の院」に着いたのは16時に近くなっていました。
全部回って17時になったので、この日観れるものは閉まる時間です。
つまり時間切れ、残念ながら徳川家霊台や女人堂はまた今度観ることにします。
さて、高野山駅にバスで着いて、二人組がいないか探しているとどうやら高野山でバイトをしているらしい二人連れを発見、株主優待を使い切ることができました。
帰りしな、先ほどの二人連れの一人から「働いてる所で売ってるのの余りなんですが、良ければ食べてください」
と言ってお餅をいただきました。
わらしべ長者か(笑)
帰りは新大阪で新幹線を、これまた時間ぎりぎりで手配して、山を降りたので肉っ気の多い駅弁を買って食べながら、その日の内にお家に帰りましたとさ。
今回の旅で印象に残ったのは、空気がおいしくて、いろんな植物のアロマが漂っているので、うっすら甘く感じるほどでした。
コーヒーのアロマみたい、と思うくらいです。植物の香気はスゴイですね。
仙人は霞を食って生きると言いますが、奥深い森の空気はおいしいので、それも納得できる設定と言えます。
あと、人って疲れるとけっこう食欲が落ちるんだなと、自分でもびっくりしました。
おかげで良い運動になりました。
あとは、ちょっとした旅の出会いが面白くて、一人旅ならではの気軽さもあるんだなと思いました。これを機に、またいろんなところにフラフラと身軽に行けるようになりたいです。
今日はこの辺で。