vol.53 熊野・高野山巡り(その4 中辺路ルート滝尻~近露間)
こんにちは。
前回からの続きです。
紀伊田辺駅のビジネスホテルに泊りました。素泊まりのはずが、夜はなぜか茹で卵とおにぎり1個付きました(笑)
それを食べながらテレビのサッカーワールドカップをぼんやり眺めながら寝ました。
さて、明けて二日目。
6時25分のバスに乗って、この日のスタート地点、滝尻のバス停に7時04分に着きました。
前日の雨で地面が悪くなっているだろうと考え、お土産物屋で杖を購入、25分に滝尻王子を出発しました。結果から言うと、地面の状況関係なく杖はあった方がいいです。
というのも、熊野古道の中辺路ルートは、最初の滝尻王子が少し急な登りになっていたり、途中も天気に関係なく近くに川があって、その水気で濡れているようなところもあるので、あった方が疲れにくいし安全です。あとクモの巣払いにも使えたり。
まさに転ばぬ先の杖。
そして今回は妙にスタンプを押したくなったので、”dual pilgrims”(2つの道の巡礼者)のキャンペーンのスタンプラリーをすることにしました。2つの内1つは熊野古道のいくつかのルートやスポット、もう一つはスペインのサンティアゴ・デ・コンポステーラです。熊野の方は、比較的短い時間(徒歩以外の交通手段)で済むような条件もあるのですが、サンティアゴ・デ・コンポステーラは「徒歩、または馬で少なくとも最後の100km以上を巡礼する」とか「自転車で少なくとも最後の200km以上を巡礼する」とか、やたら距離が長そうです(笑)
機会があったらスペインに行って条件を満たして、記念バッジをゲットしたいです。
熊野古道に話を戻します。
最初の方はですね、旅の高揚感で写真撮りまくってたんですよね、「あ、きのこ!」とか「デカイ杉の根っこ!」とかですね。それでも何とか予定時間内に進行はしていたんです。
で、お昼前に予定通り「高原霧の里休憩所」に着いたんです。結構疲れてたのか、そこで2時間くらい寝てしまいました(笑)。
それでも、地図を見ながら、まだ余裕はあると思ってたんですが、途中の「十丈王子」でスタンプを押し忘れてたことに次のポイント「悪四朗屋敷跡」で気付いて、行って戻って2,30分ロス。
気付けば17時過ぎて「道の駅中辺路」に着きました。ここで、今日泊る地点「近露王子」にある民宿「月の家」さんに遅れる旨を電話をしました。そしたら宿のおっちゃんから、「牛馬童子(近露の一個前のスポット)には45分くらいかかるからな!」と言われました。この時点で休憩がてらアイス食べたり、腹減ってさんま寿司食べて17時30分位になってました(笑)
それでもスタンプを押したかったので「行きます!!」と言って行くことにしました。
で、最終的に着いたのが18時45分くらい。とっぷり日は暮れてました。冬場だったら完全にアウトですねー(汗)。
予定では早ければ3時には「近露王子」に着くはずが…おかしいなぁ(笑)。
それでも、宿のおばちゃんは着く時間を見計らって外で出迎えてくれました。すごく嬉しかったです。
着いて部屋に荷物を置いて、一っ風呂浴びてご飯食べました。
ご飯、美味しかったです。素朴だけど、どれも丁寧に作られていて、本当に良かったです。個人的にはアマゴの刺身、柿の天ぷらや餡子餅の天ぷらが珍しくて美味しかったです。
それと、なによりおっちゃんとおばちゃんが良い個性を出していて、好きです。
ご飯食べてるとおっちゃんがひょっこり顔を出してきて、うどん持ってきたり、塩分を取ることの大切さを教えてくれたりしました。
どうやら今日遅れたことが気になったらしく、疲れや熱中症でペースが遅れたのではないかと心配してくれていたようです。
翌日の行動予定を告げると、
「明日は五時半に飯で、6時15分には出発やな!」
と、おっちゃんに言われました(笑)
ご飯を食べて部屋に戻るとお布団が敷かれていました。
ちなみに建物が古く、エアコンは付いてますが、虫が入ってくるのはご愛敬、ということで虫よけのベープが置かれていました。羽アリとか入ってきては力尽きてました(笑)
入ってくるのは構わないんですが、何となく身体がモゾモゾする気がして中々すぐには寝られなかったです(笑)
でも、ここを選んで良かったと思いました。なにせ近露の中でも古い民宿ですからね。
そうこうしているうちに眠りました。
明日は一気に熊野本宮まで行く20km弱の道のりです。果たして間に合うのか…。
今日はこの辺で。