vol.50 熊野・高野山参り(その1:準備編)
こんにちは。
3泊4日で熊野3山と高野山を巡ってきたのでそのことについて書いておこうと思います。ワンダーフォーゲルらしくワンゲルしてきました(笑)。
3年前くらいから、なぜか妙に熊野に行きたくなっていたのですが、ようやく今回実行することが出来ました。
もともとは大分にいた時にお神楽をしていて、伊勢神宮の2000年祭で神楽を奉納したことがあるのですが、調べてみると「伊勢参りだけじゃ片参り」とのことで、昔の人は熊野にもお参りをしに行っていたそうで、「それじゃ行かなきゃ」という流れでした。
ちなみに伊勢神宮では、奉納のお礼ということで普段は見ることのできない(もしくは祈祷料をたっぷり出せば見れるのかな?)内宮殿の奥を観ることが出来ました。
なかなか無い機会だったので良かったです。
さて、熊野・高野山巡りをするにあたって、一番苦労したのは「旅程を組んで準備をする」という部分です。実は一人で計画して一人でトレッキングをするというのが初めてで、本当に3日くらいウンウン唸りながらスケジュールを立てていました(笑)
で、立てたスケジュールは以下です。
一日目:夜行バスにて朝早く到着し、熊野速玉大社(&神倉神社)・那智大社(&那智の滝)を回り、紀伊田辺駅まで電車で行って一泊。
二日目:紀伊田辺駅からバスにて滝尻王子(熊野古道中辺路ルート)へ、そこから徒歩で近露王子へ、そこで一泊(約15km)。
三日目近露王子から一気に徒歩で熊野本宮大社(&大湯ノ原)まで。そこからバスで湯の峰へ向かい一泊(約20km)。
四日目:湯の峰からバスで高野山へ行き、そのまま電車と新幹線で帰宅。
今回は熊野三山(熊野本宮、速玉、那智)をどの順番で回るかで先ず悩みましたが、最終的に夜行バスで行くにあたり、停車駅が新宮駅ということもあり、自動的に速玉大社から回ることになりました。そして本宮は古道の終着点で翌日には高野山に行きたかったので、初日で速玉と那智大社のエリアを回る、という段取りになりました。
初日はそれほど詰め込んだ予定ではなかったのですが、問題は三日目、
歩く行程が20kmくらいあって、果たして間に合うのか心配でした。
平坦な舗装道路であれば1km約15分くらいの時間ですが、上り下りのある峠道を20kmとなると全く予測が付きませんでした。一応ネットや地図で距離と時間、ルートはチェックしていたものの、自分の体力、行ったことのない道、実際にどれくらいかかるのか、シュミレーションしつつ、あとは実際に行って歩きながら誤差を出して修正していこうと考えました。
今回の準備で一番必要だったものは、靴です。トレッキングシューズを持ってなかったので、アウトドア関連のお店に行って、店員さんとやり取りしながら「舗装道路・石・木の根っこ・砂利・水に濡れた道など、いろんな道を歩く」という条件にマッチする靴を選んでもらいました。
単純に靴底が厚い物をイメージしていたのですが、「荷物が少ないならもう少し靴底が柔らかいものの方が良い」ということで、歩幅を狭くする歩き方を教わりつつ、具合の良さそうな靴を購入しました。ついでに靴下と紙の地図と温度計付きのコンパスも。
さて、夜行バスに乗る当日ですが…計画1週間前くらいから天気予報を見ながら、台風が近づいていることもあり、「初日は雨かー」と思っていたのでレインコートとザックカバーを用意していました。
ですが、注意警報が出るほどの大雨になり、付近の県であれほどの豪雨になるとは思っていませんでした。一応、二日目には曇りのち晴れとなっていたことや、現地の宿泊先に電話で天気の状況確認をした上で、行くことを決めました。
そして、案の定パッキングで詰めこみがちになって時間が押すパターン(笑)
軍手も忘れず買って電車で、新宿のバスターミナルまで。
何とか5分前には着いて無事乗ることが出来ました、危うし。
夜行バスに乗るのも初めてだったのですが、三列シートでスペースは確保されています。が、高揚感もあるのと、決して寝やすいわけではないので、やはりあまり寝られなかったですね。幸い、一日目は時間に余裕のある予定を組んでいたので、のんびり行こうと思いつつ、バスに揺られてウトウトしながら新宮駅を目指すのでした。
今日はこの辺で。