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vol.48 horizon labo

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horaizon laboさんのコーヒー豆の袋、カッコいい

こんにちは。

 

前にホライゾン・ラボさんのコーヒー豆を飲んだので、そのことについてお話をしたいと思います。

 

「16歳の焙煎士」というフレーズとともに、今ではすっかり名前を知っている方も多い響さんのコーヒー。僕も話だけは聞いていたのですが、その頃には既に多くのお客さんがお店に訪れて、その対応で少し大変だったようなので、ちょっと遠いところから見守るような気持ちで、その後の話が出てくるのを待っていました。

 

それに何より、彼が毎月決めるテーマとコーヒーの味のイメージが、果たして自分にも感じることができるだろうかという気持ちもあって、二の足を踏んでいたということもあります。

 

あとはメディアで取り上げられると、大なり小なり強調されるので、僕の中でそのイメージが大きくなり過ぎていたのもあります。

 

でも、やっぱりきちんと正面から自分なりに受け止めたいと思って、飲んでみました。

 

その時に買った豆はエルサルバドルの深炒り、テーマは「痕跡」でした。

以下、その言葉を引用させていただきます。

 

”テープを剥がしたときや外に長く置いてある

石をどかした時に現れる、そのものの痕跡。

それはまるで、その物が長く止まっていたいという

想いのようで愛おしい気持ちになる。

口に含んだのちの、味わいが留まりたいとしている

存在感を楽しんでいただけたら嬉しいです。”

 

焙煎された豆は綺麗で、ドリップして飲んでみるとその後も味が雰囲気を残す、良く焙煎されたもの。そのイメージは「テープ」や「石」といった身近なものから出発して、それをリンクさせる「痕跡」という言葉。

 

あくまでも僕なりにですが、「こんな感じかな」というものを見つけることができました。

 

コーヒーと言葉を交互に比べながら、僕は不思議な感じがしました。

 

 鋭い感性なんて書かれていたので少し気後れしていましたが、そんなこと関係なしに、いつの間にかすっと隣に立って「これはこういう感じなんだよ」と話しかけてくるような、そんな素朴な優しさが染み出てくる一杯でした。

 

響さんが観る世界を、コーヒーを通して伝えてくれているのでしょう。

 

 

きっと響さんの中のいろんな要素が繋がってこのコーヒーはできていて、それが魅力になっているのだと思います。

 

 

ふと気づけば、どこまでも等身大の彼が、僕の中にいました。

 

 

今日はこの辺で。