トリしらべぇ。

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vol.12 画一化と特殊化のはざまで揺れ動く味覚の未来その6(日本酒にみる画一化と特殊化の事例)

こんにちは。

 

 さて今回は、米のデータ化の話です、といってもその加工品である日本酒についてですが。

ホントは米話の次にしようかと思ったのですが、ふとissaネタを思いついた勢いで緑茶の話しを先にしたので後回しになりました。しょーもな!

 

 日本酒の醸造といえば、米と水、手練れの職人、そして蔵に住み着く麹菌の造るまさにハーモニックな飲み物ですが、ここにもどうやらデータ化の流れはあるようです。

 それも従来の定量化とは違い、ブルーボトルコーヒーのごとく、職人の仕事ぶりなどもきっちりデータ化しているわけです。これまでのある種、門外不出で秘中の技みたいになっていた部分を「見える化」しちゃったみたいです、もうあらゆることがスケスケな世の中ですね!ゲフンゲフン失敬。

 こうすることで、より美味しいお酒を、より多くの人がそこそこのお値段で飲めるようになることを考えると、それはそれで良いのかなーなんて思っちゃいます。

 ただ、ちょっと寂しさもなくはない。僕の実家は曾祖父、祖父の奉公時代まで酒屋だった家で、減反政策も相まって蔵を畳んだことを聞いているからです。その後、祖父がなぜか写真館に商売を変えるというスゴイ転換をしたのですが。

 なので、今は無き実家にはそれらしき道具をしまいそうな納屋や、土壁の見える門があったのを今も覚えています。ちなみに祖母の生存時に聞いた酒の名前は「藤の露」でした、そーいやあったな、藤の木。

 とはいえ、昔ながらの職人が造っている酒蔵は今もあるわけで、関東だと千葉の「寺田本家」は有名ですね、独特の味で面白いものが多いですし、蔵構えも菌が住み着いていそうと聞きました、行きたいなぁ。

 

僕は違う意味でもやしもんなんで今日はこの辺で。