トリしらべぇ。

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vol.7 画一化と特殊化のはざまで揺れ動く味覚の未来その1(コーヒーにおけるデータ化とサードウェイヴのオリジン)

 こんにちは

 

 なにやら仰々しいタイトルですが、コーヒーのモノの本を読むと、最近はすっかりサードウェイブが流行っているようで。かくいう自分はそのことを良く知らずにコーヒーを淹れていたクチでした。「ファースト、セカンドいつあった?」とか「それエヴァの話し?」みたいな浦島太郎状態でした。

簡単にいうと、生産者に対するリスペクト、地産地消のイマドキ版ということらしいです、ハイ。

 

 近所のカフェの兄ちゃん筋から話を聞いてみるに、どうやらコーヒー業界においては、すっかり有名になった「カフェ・バッハ」に衝撃を受けたブルーボトルコーヒーの創業者が、そのノウハウをアメリカに持ち帰り、逆輸入する形で日本にも広まったということらしいです。いわゆるスペシャルティといわれる産地ごとの豆があり、その特徴を活かした日本型の喫茶店に触発されたわけですね。

 今でこそ、昔ながらの喫茶店は経営者の高齢化や設備の老朽化に伴い「なんだか古臭いな~」と見られるむきもあるようですが、今の流行のオリジンであることを鑑みるに、その価値は決して廃れてしまったものでもなく、単なる懐古主義的なものでもなく、今なお、その味を広め続けています。むしろこれを機会に一度足を運ばれても良いのではないでしょうか。

 その店にコーヒーを焙煎するロースターなんかあれば、まさにオリジンのポイントは高く、行く価値はあると思います。特に、すっかり高くなってしまってなかなか飲めないブルーマウンテンや、独特の酸味が特徴のモカの中でも、モカ・マタリなんかは伝統的な喫茶店ならではだと思います。モカは残留農薬の問題で一時は日本に入ってこなくなりましたが、いつのまにやら(確かだいぶ前に)輸入再開になったようです。

 「ブルマンひとつ」とかツウっぽいじゃないですか。もしくは「キリマンを、酸味が飛ぶくらいローストして、粗引きで」とか言おうものならどこぞの私立探偵かと思われること間違いなし。

 

仕事の依頼がきたんで今日はこの辺で。